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カブトムシの人工蛹室の製作方法 [飼育日記]

こんにちは。
本日は100円均一で販売している園芸用(えんげいよう)オアシス(吸水スポンジ)を使った人工蛹室(じんこうようしつ)の作り方を紹介(しょうかい)します。
① オアシスをジャムビンまたは、飼育容器に入る大きさにカットする。
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② 用意する物は、ちょうど良くカットしたオアシス&トイレットペーパーの芯(しん)&スプーンの3点です。
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③ トイレットペーパーの芯に約5センチ深さになるように、赤鉛筆(あかえんぴつ)などで印(しるし)を付ける。
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④ 深さの目安(ねやす)は蛹の顔が隠(かく)れるくらいで良い。
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⑤ トイレットペーパーの芯を左右(さゆう)にねじりながら、オアシスに刺(さ)し込(こ)んで行く。この時、さっき付けた印のところで止める。
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⑥ 差し込んだトイレットペーパーの芯をオアシスから抜(ぬ)き取る。
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⑦ トイレットペーパーの芯の印に合わせて、スプーンで彫(ほ)って行く。この時、スプーンでオアシスを多く取り過ぎないように少しずつ彫って行くのが失敗しないコツ。
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⑧ 彫り終わったら、底の部分はスプーンの反対側でこするようにすると、なめらかになる。
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⑨ 深さが心配なら、ものさしを穴に差し込んで測って見ても良いでしょう。
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⑩ 最後は指で穴の内側を軽くこすってあげると、なめらかに仕上がります。
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⑪ 仕上げは、オアシスがうっすら湿(しめ)る程度(ていど)に注水(ちゅうすい)して下さい。意外(いがい)と良く吸(す)い込むので、結構(けっこう)な保水量(ほすいりょう)です。
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⑫ 彫る時に失敗して、このくらいの穴が開いても問題なく羽化できますので、使用しましょう。
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以上です。簡単でしょ。ちなみに、この芯の直径は約3.5センチです。
以前、トイレットペーパーの芯だけで羽化させたら、芯を登れず羽化不全(うかふぜん)になってしまいましたが、このオアシス製は良く登れるので羽化不全になりにくいです。
なぜ、登るのが大切かって?タイミング良く羽化に立ち会えれば理由が分かると思いますが、ここで簡単に説明しておきましょう。
カブトムシの蛹室は縦穴(たてあな)です、蛹が羽化を始めると、蛹の殻(から)は下へと押されて行きます。しかし、前翅(まえばね)の下にある後翅(うしろばね)は前翅より長く薄(うす)いのです。この後翅をまっすぐ綺麗(きれい)に固めるために羽化後に少しずつ上に登り翅が伸びるすき間を蛹室の底に作るのです。ですから、幼虫が作った蛹室は羽化した成虫の体長より長めに作ってあるのです。すごいですね!幼虫は、どうやって羽化後の体長を測っているのでしょうかね。
以上が蛹室を登る理由です。
では、がんばって作ってみて下さい。では・・・


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タグ:人工蛹室
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コメント 1

だいだい

ひろりんさん。わかりやすい説明ありがとうございました。
さっそく蛹室づくりに取りかかろうと思いましたが、ここ数日のむし暑い日に、次々と成虫になってきました。

ただメスばっかりです(T_T)
一匹オスがいますが、羽化不全みたいで、かなり弱々しいので、すぐに☆になりそうです。
そして今日待望のオスがかえっていましたが、元気よく逃げられてしまいました。

なかなかいいタイミングで人工蛹室づくりにかかれませんでしたが、またチャレンジしたいと思います。
ありがとうございました。
by だいだい (2014-07-08 22:04) 

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