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カブトムシの飼育 疑問回答です。(臨時増刊) [飼育日記]

カブトムシ.jpg
毎日、訪問有難う御座います。
ここ、数日の検索語句からピックアップして下記に回答してみました。参考にして頂けたら幸いです。

●カブトムシ蛹にならない⇒前回の記事を読んで下さい。本来ならマットの中なので見えないはずです。見えていると言う事は、掘っていると言うことですよね。今日から掘り起こすのをやめましょう。

●出てこない⇒横から見えていると考えて回答します。体が完全に固まるまで出てきません。じっと待ちましょう。自分から出てきたカブトムシは1~2日後にゼリーを食べ始めます。

●カブトムシ羽化の時期⇒じっとがまんして掘り起こさないで見守ってあげて下さい。横から見えている場合は、足と目と角が黒くなって来ます。こうなったら羽化は近いです。背中の翅(はね)は羽化後、蛹室の中で白色から茶色~黒へと変色してゆきます。

●メス羽化したのに出てこない⇒体の内部がまだ固まっていないのです。もうすこし待ってあげて下さい。蛹室の中にいる時間は羽化後2週間~1カ月です。その間、体内の養分で生きています。この養分はとても酸が強く洋服につくと取れにくい液体です。

●カブトムシ成虫なのに土の中⇒同上
●カブトムシが成虫になって10日経ちますがまだ出てきません⇒同上

●羽化したかぶと虫が餌を食べない⇒本来なら、蛹室にいるべき羽化した体の内部が固まっていない成虫を掘り出した場合は、2週間~1カ月間、ゼリーを食べない場合が多いです。食べなくても、ゼリーがよごれたら、取り替えてあげて下さい。ただし、羽化した成虫はまだ、蛹がいる容器から別の飼育容器に移してください。別の蛹を殺す可能性があります。

●羽化したカブトムシがゼリーを食べない⇒同上

●カブトムシ蛹にならず羽化⇒カブトムシは幼虫→前蛹→蛹→羽化=成虫と変態するので、幼虫からいきなり羽化して成虫にはなりません。きっと見えない時に蛹の期間があったのです。

●カブトムシ羽化前に取り出したら⇒掘ってしまったのなら仕方がありませんので、人口蛹室を作って羽化を待つしかありません。まだ掘っていないのなら、絶対に掘らないで我慢しましょう。

●羽化に失敗したカブトムシ⇒足と顔や角がしっかりしていて歩けるようなら、飼育できます。ただし、おしりが蛹のままだと残念ながら★になってしまうでしょう。

●カブト虫にばなな⇒バナナは、大好物です。ただし、コバエがたかりやすく、酸化してすっぱい匂いが発生しやすいので、掃除が大変です。

●もぐって出てこない⇒羽化後潜っているのなら、大変です。まだ蛹のいるマットだと羽化したカブトムシが羽化前の蛹を殺してしまう可能性があります。潜った穴をそっと掘ってゆき、至急別の容器にもぐった成虫を移して下さい。防止策として、毎日マット表面を平らにならして、成虫が夜の内に出てきたどうか、わかるようにしておく事です。また、マットの上で転倒して★になってしまう可能性もあるので、つかまれる小枝を入れておくと良いでしょう。

●かぶと虫の羽再生⇒一度でも翅(はね)がやぶれたり、取れてしまったら、再生はしません。甲虫類の弱点です。羽化不全で一番多いのが翅の不全です。

●ひっくり返るのが好き⇒蛹室の中でひっくり返るのは、硬化するのを待っているためなので、そのままでOKなのですが、羽化したばかりの成虫は、歩行がへたなのでマット上でひっくり返るのです。そのまま放置すれば、★になってしまいます。つかまる小枝などを至急入れてあげて下さい。

●7月になってもさなぎにならない⇒時期的には蛹になってもおかしくない頃ですが、成長が足りない場合もあるので、あわてない事です。ただし、幼虫をときどき掘り起こしているのでしたら、今日からやめましょう。理由は、前回の記事「カブトムシの幼虫が蛹にならない理由」を読んでください。

●カブトムシ成虫時期⇒交尾をした場合は約1カ月から1カ月半。交尾しなかった場合、オスは5カ月くらい生きていますが、体が軽くなり、足が取れたりして行きます。最後は餌を自分で食べられなくなりますので、介護(かいご)が必要になります。10月以降は保温も必要です。

●羽化不全でも繁殖可能⇒可能です。ただし、6本の足が完全でない場合は交尾がむずかしいです。メスはオスに対して必死に抵抗します。この抵抗に打ち勝ったオスへメスは交尾を許可するのです。強いオスにのみ繁殖の権利があるのです。メスの羽化不全の場合、翅(はね)が不全だと、おしりがむき出しの状態です。上記抵抗時に、オスの爪でおしりが傷つき体液が出てしまい★になる可能性がありますので、交尾が終わったら傷つく前にオスと別に飼育されたら良いかと思います。

●交尾とけんかの区別⇒交尾は、オスがメスの背中に乗り、口元の触角をぶるぶる振るわせます。けんかは、オスの角をメスのおなか付近に突っ込み跳ね飛ばそうとします。オスの食事中に近づいてきたメスによくする動作です。

●カブトムシが喧嘩をする⇒上記参考。強いものだけが子孫を残せるのです。だから、今年も夏になると私たちを楽しませてくれるのです。つまり、目の前のカブトムシは昨年の勝利者の子供なのです。

●カブトムシ卵を何個ぐらい産むか⇒平均20個ぐらい。多いと40から60個産みます。産ませすぎは危険ですよ。生存率99パーセントなのでお金が続きません。

●羽化脱皮できないカブトムシ⇒脱皮と羽化には大変な体力を要します。途中で力つきて★になってしまう個体もまれにいます。幼虫時期によく掘り起こしていた個体は、栄養不良で変態できない場合が多いです。なるべく、マット交換のときなど以外は掘らないようにしましょう。

●さなぎが成虫にならなかった原因⇒同上 補足:蛹の時期は一番敏感な時期です。基本的には絶対に触りません。手の上にも乗せません。なぜなら、皆さんの体温は低い人でも36度はあるでしょう。蛹や幼虫は私たちの手の上に乗っている間、真夏の猛暑じゃないでしょうか?この環境が長く続けば人間でも★です。

●羽化が進まない原因⇒同上 補足:蛹のままで、羽化しないのは、期間が満ちていないためです。蛹になってから、3週間~1カ月しないと羽化しません。静かに見守って下さい。一番敏感な時期ですから、振動や日光の光はだめですよ。

●死んだ成虫の処理⇒私は庭に埋めています。樹木の根元などに埋めれば、土中の微生物が分解して草木の栄養となります。埋めた時はお線香を1本立てて手を合わせています。楽しませてくれたお礼です。

●昆虫ゼリーではないとだめなのか?⇒粗悪なゼリーを与えるのなら、バナナやリンゴ・パイナップルの方が良いです。でも、樹液の成分が一番良いと考えるのなら、昆虫ゼリーがベストだと思います。ただし粗悪なゼリーはカブトムシもクワガタも食べません。虫は正直者(しょうじきもの)です。

●カブトムシ、羽化、背中の羽根が、異常⇒羽化不全の代表です。蛹室がせまかったか、壊れたかで、翅を伸ばしきれなかったためです。でも、オスの場合は繁殖可能ですので最後まで飼ってあげて下さい。その際、正常な個体とは別に飼育された方が良いです。けんかした時に、背中の翅がないぶん、傷つきやすいので・・・。

●蛹室の中で成虫が仰向けになっている⇒足が完全に硬化するまで、上を向いたり下を向いたり色々な態勢をとります。心配ありません。

●カブトムシ蛹から羽化し成虫にマット減らした方が出てきやすいかな⇒ダメです。マットを減らしたら、マットの乾燥が早まります。出てくる理由は体が完全硬化したからです。カブトムシは上と下の区別がつくようなので、蛹室がマット表面から50センチ下でも上に出てきます。

●カブトムシ蛹から成虫になったが動かない⇒体が完全に硬化するのを待っているのです。

●カブトムシの蛹の時、コバエがすごいのはなぜ?⇒マットにコバエがわいているのでしょうか?幼虫がマットの中を動き回りかきまぜているからです。カビも繁殖しません。その、かきまぜる行為をしなくなったから、コバエが繁殖しやすくなったと思われます。別の意味で、蛹にコバエがまとわりついている様でしたら、コバエが入らないように隔離(かくり)して下さい。蛹をじっと見ていて、おしりをぜんぜん動かさないようだと、蛹が★になってしまった可能性があります。

どうでしたか?参考になりましたでしょうか?
引き続き、毎日そっと観察して下さい。今年は失敗しても、観察がしっかりしていれば、来年はきっと羽化成功となるでしょう。私も何度失敗した事か・・・・・
今後も、気づく事があれば不定期ですが更新してゆきます。引き続き訪問をお待ちしております。




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くじら

初めまして!
とても参考になりました!
有難い内容ばかりでした
去年お庭でとれたペアから、22匹の幼虫が誕生して
数日前に羽化して外にでてきました!
今15ひき外にでたので
全部個室ケースにわけました
(ケース代に悲鳴(笑)

メスのケースを横から眺めてみると、羽化しているのに外に出ないでトンネルまみれです
その時ぎゅー!ぎゅー!と音をたてて
穴だらけです

外に出てこなくて取り出し用もなく
蛹たちが星にならないかヒヤヒヤしていましたが、やはり
よろしくないよですね 涙

早急に対象しようと思いますが
なんとも不安です

by くじら (2013-06-14 16:41) 

ひろりん

くじらさん、コメントありがとう御座いました。

羽化前の蛹が心配ですね。夜中に必ずマットの上に出てきますので、その時がチャンスです。えっ・・・起きてられないですって?当然です。私たちも寝ているわけですからね。

① 枕元に飼育容器を移動して睡眠に入り、成虫が動く音や飛ぶ音に気付いたらその場で移動する。

② 羽化後、数日たっていれば、ゼリーを食べる可能性があり、食べてくれれば、朝まで食べ続けているはずなので、朝に捕獲する。(この、羽化後の餌を摂取する事を後食と言います)

上記、2つの何れかを試してみて下さい。
by ひろりん (2013-06-14 19:07) 

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